不動産売却の流れ初心者でも安心して進めるには?初めてでも迷わない手順や準備を解説の画像

不動産売却の流れ初心者でも安心して進めるには?初めてでも迷わない手順や準備を解説

不動産売却

東舘 正明

筆者 東舘 正明

不動産キャリア5年

二刀流(建築士×宅建士)専門家にお任せください!

不動産の売却を検討し始めたものの、「何から手をつければ良いかわからない」と感じていませんか。不動産の売却には、事前準備や書類の用意、売却方法の選択など、意外と多くの段階があります。特に初めての方は、流れや注意点を知ることで安心して進めたいところです。この記事では、不動産売却の基本的な流れや準備、初心者が押さえておくべきポイントを丁寧に解説します。この記事を読むことで、売却に向けて自信を持って一歩を踏み出せるはずです。

不動産売却の全体像と初歩的な準備

不動産売却は、まず査定から始まり、契約、販売活動、買主との契約締結、決済・引き渡しという流れで進行します。初めての方にも理解しやすく、以下の6ステップで整理しました。

ステップ主な流れポイント
① 査定売却価格の目安を把握複数社の査定で相場観を得る準備にも
② 媒介契約売却を依頼する不動産会社を決定一般・専任・専属専任から選択
③ 販売活動内見対応や広告掲載など購入希望者との調整も発生
④ 売買契約締結契約書作成、印紙税の貼付印紙税は契約金額に応じた費用が必要
⑤ 決済・引き渡し代金の受領、鍵の引き渡し等住宅ローンの抵当権抹消手続きも必要
⑥ 売却後対応税務申告などの手続き譲渡所得税の申告時期に注意

売却前には、登記簿謄本や間取り図、固定資産税の通知書など、準備すべき書類を揃えることが重要です。これらが整っていると、査定や契約手続きがスムーズになります。

売却にかかる費用としては、まず仲介手数料があります。上限は「売却価格×3%+6万円」に消費税が加わる形で算定されます(例:3000万円では約105万円前後)。 次に印紙税です。契約書に貼る収入印紙の金額は売買金額に応じて変動し、軽減税率が適用されている場合もあります(例:1000万円超~5000万円以下で軽減後1万円)。 さらに、住宅ローンが残っている場合は抵当権抹消のための登録免許税(不動産1件につき1000円)や司法書士への手数料(1~2万円程度)が必要です。

相場感の把握と査定の進め方

不動産売却を初めて考える方にとって、まず大切なのは「相場を知ること」です。自分の物件がどのくらいの価格帯で取引されているのかを知ることで、現実的な売却計画を立てやすくなります。

その第一歩として、公的なデータや周辺の成約事例を参照して、自分で相場を調べる方法があります。過去の取引価格などをまとめた公的な情報を活用することで、自分の物件の価格帯をおおよそ把握できます。

次に、不動産査定の重要なポイントは「複数の会社に査定を依頼すること」です。複数の査定額を比較することで、相場の幅やおよその適正価格範囲を把握できます。複数社に依頼することにより、安心して売却を進めるための判断材料が豊富になります。特に「2~3社」は多くの売却経験者からも支持されており、時間と手間が無理のない範囲での比較が可能です。

さらに、売却方法としては大きく2つ、「仲介」と「買取」があります。それぞれ特徴がありますので、初心者の方が選びやすいように簡潔に比較してみましょう。

売却方法 特徴 向いている状況
仲介 購入希望者を探し、売却価格が相場に近づきやすい。売却価格は相場に依存。 高く売りたい、時間に余裕がある場合。
買取 不動産会社が直接買い取るため、売却が早く確実。価格は相場の6~8割程度に下がることが多い。 すぐに売りたい、確実な資金化を優先したい場合。

—そのほか

仲介では「レインズ(指定流通機構)」を通じて広く情報が公開されやすく、相場に近い価格で売却できる機会が生まれます。一方、買取はスピーディーですが、価格面ではどうしても仲介より低くなる傾向があるため、売却スピードと価格とのバランスを考えて選ぶことが重要です。

以上のように、まずは公的データ等で相場を確認し、複数社の査定を比較したうえで、ご自身の事情に応じて「仲介」か「買取」のどちらが適しているかを選ぶことをおすすめします。

媒介契約から販売活動の進め方

不動産売却を進める際に最初に締結する「媒介契約」には、〈一般媒介契約〉〈専任媒介契約〉〈専属専任媒介契約〉の三種類があります。それぞれの契約は、売主さまのご希望や物件の特性に応じて選ぶことができ、販売活動の進め方に大きな違いが出ます。

以下の表で、それぞれの特徴を簡潔にまとめました。

契約の種類特徴向いている方
一般媒介契約複数の不動産会社と契約でき、自己発見取引も可能。ただしレインズ登録や報告義務はありません。複数社に依頼したい方、自分で買い手を見つけたい方
専任媒介契約不動産会社1社と契約し、自己発見取引が可能。7日以内にレインズ登録、2週間に1回以上の報告義務あり。売主さまも買い手探しがしたいが、販売活動を任せたい方
専属専任媒介契約不動産会社1社のみ。自己発見取引不可。契約後5日以内のレインズ登録、1週間に1回以上の報告義務あり。確実に手厚く販売活動をしてほしい方

売却活動の流れとしては、まず媒介契約を結んだ後、不動産会社が物件情報を「レインズ」という業界共有ネットワークに登録し、広く買主を探す活動を開始します。専任・専属専任であれば、不動産会社から定期的に活動状況の報告がありますので、売主さまも安心して進行を見守ることができます。また、内見対応では、売主さまと不動産会社で協力して売却活動を円滑に進めます。

契約後の注意点として、売主さまご自身で買い手を見つけたい場合は自己発見取引が可能な契約形式を選び、安心して任せたい、しっかり報告を受けたいという場合は報告義務のある専任・専属専任契約を検討することが重要です。

決済・引き渡しの流れと売却後の税務対応

まず、売買契約が成立すると、決済と引き渡しに向けた準備を進めます。住宅ローンが残っている場合には、金融機関にローン残債の金額や抹消にかかる所要日数を確認し、決済日との兼ね合いでスケジュールを調整します。おおよその所要期間としては、銀行によっては10営業日から1か月程度かかることもありますので、余裕をもって準備を進めましょう。

決済当日は、買主の銀行または指定された場所において、司法書士の立ち会いのもと次のような流れで進行します。まず、買主から残代金の支払いが行われ、売主の銀行口座に入金されます。次に司法書士が抵当権抹消および所有権移転登記手続を進めます。最後に売主は鍵や登記関係書類、設備の説明書など必要な書類・物品を引き渡し、物件のお引き渡しが完了します。

項目内容注意点
抵当権抹消売却代金で住宅ローンを返済し、金融機関から抹消書類を受け取り司法書士が登記手続抹消書類の準備に時間がかかる場合があるため、事前に確認を
所有権移転登記司法書士が所有権を買主へ移転する登記を法務局に申請登記申請後、数日〜数週間で完了
引き渡し書類・鍵建物図面、パンフレット、設備説明書、鍵などを買主に渡す物件内容や管理規約など必要な書類を漏れなく準備する

決済・引き渡し後、売却によって利益(譲渡所得)が生じた場合には、翌年の確定申告が必要になります。譲渡所得は「売却価格-(取得費+譲渡費用)」で算出されます。所有期間が5年を超える長期譲渡なら所得税約15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%が課せられます。さらに、居住用の物件なら「3000万円特別控除」などの特例が使える場合もありますので、税務署や専門家への相談をおすすめします。申告期間は原則として翌年の2月16日から3月15日までです。

まとめ

不動産の売却は初心者の方にとって複雑に感じられるかもしれませんが、全体の流れと必要な準備をしっかり理解しておけば安心して進めることができます。売却前には資料を揃えて相場を確認し、ご自身に合った方法や契約内容を選択することが大切です。また、手続きや費用についても事前に把握しておくことで、不安やトラブルを未然に防ぐことが可能です。売却後の税務申告も忘れずに行い、気持ちよくお取引を終えましょう。不明点や不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談いただくことをおすすめします。

お問い合わせはこちら

”不動産売却”おすすめ記事

  • 盛岡市の不動産査定はどう選ぶ?簡易査定と訪問査定の違いを解説の画像

    盛岡市の不動産査定はどう選ぶ?簡易査定と訪問査定の違いを解説

    不動産売却

  • 盛岡の中古住宅は検査済証なしでも売れるか?リスクを抑えて売却するためのポイント解説の画像

    盛岡の中古住宅は検査済証なしでも売れるか?リスクを抑えて売却するためのポイント解説

    不動産売却

  • 盛岡市の不動産ポートフォリオ見直し術!売却戦略で個人投資家が押さえる出口の考え方の画像

    盛岡市の不動産ポートフォリオ見直し術!売却戦略で個人投資家が押さえる出口の考え方

    不動産売却

  • 盛岡市の不動産売却で資産入替は有効?節税対策まで専門家がわかりやすく解説の画像

    盛岡市の不動産売却で資産入替は有効?節税対策まで専門家がわかりやすく解説

    不動産売却

  • 盛岡駅周辺のマンション売却は今がチャンス?需要と価格相場を押さえて上手に売る方法の画像

    盛岡駅周辺のマンション売却は今がチャンス?需要と価格相場を押さえて上手に売る方法

    不動産売却

  • 盛岡市の住宅が売却しても買い手がつかない原因は?売却前に見直したいポイントを解説の画像

    盛岡市の住宅が売却しても買い手がつかない原因は?売却前に見直したいポイントを解説

    不動産売却

もっと見る